伊勢原市
雨漏りの恐怖
雨漏りで危険な状況であることがまったく分からなかったお客様。
最初は、床下の防虫防蟻処理及び調湿材敷き込みの調査を依頼され、調査結果から始まった。
床下調査報告書
半年ほど前、とある信頼出来る機関から紹介されて来た業者様に、シロアリの消毒を行っていただいていました。
その業者様が半年点検で来られ、更に調湿材の敷き込みや床下換気扇等の追加工事提案をされ、その提案に迷われ、弊社に相談がありました。
弊社の点検した状況報告が上記写真になります。
点検結果に、かなり驚愕しました!!
それは!!
半年前にシロアリ消毒工事を実施しているのに、床下にはかなり多くの木材のゴミが目についたこと。
何故、シロアリの餌となるような木材破片などを放置してあるのか。
片づけてあげなさいよ!。
そして、本題。
腐食で土台が崩れている個所がある。
間柱(この時点では間柱と思っていましたが、後とんでもない柱と判明)も土台と連結部が腐食して崩れていました。
腐食部を触ると多少の湿気を感じる。
まさしく漏水によるものと推測できました。
該当部分の破壊調査と、その原因を解明そして対応するご提案までさせていただきました。
土台、柱の腐食が見られた、外壁位置部分の写真ですが、見た目では全く分かりません。
拡大すると外壁の割れが大きく目立ち、外壁が外に膨らんでいます。
外壁に物干し用テラスの垂木と外壁の取り合いも危険。
また、片引き戸の開閉方向が、物置側に入っていることも危険。
外壁割れ部分を破壊。
嫌な予感はビンゴ!
最悪な状況でした。
内側からも破壊調査。
間柱の腐食だと思っていたものは、昔使われた大黒柱。
欅(ケヤキ)の9寸(約30センチ)角でした。
このケヤキに大きな梁が乗っていますので構造上大きな役割を果たしているのです。
床下調査で間柱の一部腐食が確認できた正体です。
床下調査で土台の腐食が確認できた正体です。
原型がありません。
このケヤキの大黒柱を撤去するわけには行きません。
横に基礎を打ち、抱き合わせる構造で大きな梁を支えるようにしました。
柱は檜の9寸角。
3人がかりで手起こし作業。
腐食した土台も入れ替え内部はいったん安全を保ちます。
外部が問題。
梁も腐食が激しく、ほとんど外壁で持たせている状態でしたので、外側に新たな梁の厚み分膨らませ基礎打ち、柱建て梁乗せで構造強度を新しい方に逃がす提案にしました。
隣接する物置の屋根も貫通させ基礎打ち、柱建て。
住宅の外壁を造る下地作業と同じ工程にて、モルタル下地の状態です。
新たな梁の分、外壁は厚みがでましたが、安心安全には変えられません。
物置の前にあったテラスを新設復旧すれば完成です。
片引き戸は既存を左右吊元変更の加工をし、物置側には引き込まないように工夫しました。
新設したテラスの構造材をキシラデコール塗装して、ポリカ屋根材を貼り完成です。
お客さも工事の一部始終を確認され、一安心していただけました。
弊社に声を掛けなければ、ずっとわからずじまい。
大きな事故につながる前に対応してくれて本当に良かったと、お喜びの声も頂きました。
よかった。よかった。